実現したら面白そうですよね。色々と面倒くさそうな点がありますけども。
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スズキの「鞍乗型車両情報処理システム」なる特許が公開されてまして…
”携帯端末により取得された鞍乗型車両の車両情報を利用して、鞍乗型車両の状態を容易かつ正確に把握し、鞍乗型車両の適切な管理を行う。”
ですって。携帯端末。
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”鞍乗型車両情報処理システム1は鞍乗型車両11および携帯端末81を備えている。鞍乗型車両11は、携帯端末81をハンドル12に取り付ける携帯端末取付部41と、鞍乗型車両の状態等を検出する検出部21〜28と、鞍乗型車両11の状態等を示す車両情報を携帯端末81へ送信する車両通信部32とを備えている。携帯端末81は、車両情報を受信する端末通信部87と、受信した車両情報を携帯端末81の記憶部88に履歴情報として記憶し、かつ、受信した車両情報を携帯端末81の表示画面に所定のレイアウトで表示することによりメータパネル画面を形成する端末制御部90と、記憶部88に記憶された履歴情報を外部の装置へ出力する外部入出力部89とを備えている。”
真ん中の長方形が携帯端末で、車両11の情報を携帯端末に送っちゃうんだとか。
携帯電話がバイクのメーターになっちゃうぞってわけですね。しかしながらそれだけではなく…
”本発明の課題は、鞍乗型車両に対して着脱可能な携帯端末により取得された鞍乗型車両の車両情報を利用して、鞍乗型車両の利用者や管理者が鞍乗型車両の状態を容易かつ正確に把握し、鞍乗型車両の適切な管理を行うことができる鞍乗型車両情報処理システムを提供することにある。”
今まで車両の情報とかって基本的にディーラーやマニアックな方々しか触れない感じでしたので、ユーザーが気軽に触れるとなると、色々とはかどりそう。

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メーター付近の図。
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81が携帯端末、14が取り付けベース(上の図)、41が携帯端末取り付け部(マウント的な)、51が携帯端末が取り付けてあるか検出する奴、52は蓋しまってるか検出する奴、53が給電部(携帯端末の充電器ですね)、44が衝撃吸収のためのクッション、45が蓋、46が防水シールって感じです。
充電の問題と、防水性の問題は解決してますね。

こちら図ですと非接触終電(ワイヤレス充電)になってますけど、それに加えて充電ケーブルもつけてもいいんじゃって記載があります。

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こちら携帯端末に映されるメーターの図。
スマートフォン画面がメーターになるのであれば、今後メーターはハードじゃなくてソフトの仕事になりますね。
自分でメーターの表示とかカスタマイズ出来たら面白そう。やる人居そう。

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こちら操作部。一番最初の画像の左ハンドルスイッチですね。
・62:ヘッドライトのハイ/ロースイッチ
・63:スクロールスイッチ(携帯端末の画面を上下左右にスクロールさせる的な)
・64:ウィンカーのスイッチ
・65:画面切り替えスイッチ
・66:通話スイッチ
・67:クラクション

65の画面切り替えスイッチですが…

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”例えば、携帯端末81において、鞍乗型車両情報処理システムソフトウェア、ナビゲーションソフトウェア、渋滞情報提供ソフトウェア、および天気予報提供ソフトウェアが動作している場合には、画面切換スイッチ65を押すごとに、携帯端末81の表示画面が、例えば図5(A)に示すメータパネル画面、図8(A)に示すナビゲーション画面、図8(B)に示す渋滞情報提供画面、図8(C)に示す天気予報提供画面の順に切り換わる。”
こういう感じで、ナビだったり、渋滞情報、天気等切り替え出来るんですって。便利❤
ちなみに最近だとスマートフォンと連携して、メーターに情報を表示するバイクはあります。
 
KTM My Rideとか
 
ゴールドウイングのApple Car Playとか。
大体同じことが上記の2つでもできたと思います。

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こちらは情報処理システムの全体構成のブロック図。わかりやすい。

鍵ID読取部とありますが、車両に管理IDが割り当てられていて、それを携帯端末に登録、んでエンジン始動時に車両IDと携帯端末のIDが一致しないと始動できないんですって。防犯性アップ。
ちなみにイモビライザー機能とエンジン始動制御機能であって、スマートフォンがメインキーになるって事ではないよ。ちゃんと鍵穴ありますしね。

ちなみに携帯端末と記載はあるけど、携帯電話じゃなくない?って思うかしれませんが…
”本実施例において、鞍乗型車両11は、例えばフロントカウルを備えたネーキッド型の自動二輪車である。また、本実施例において、携帯端末81は例えばスマートフォンである。”
”上述した実施例では、携帯端末81としてスマートフォンを例にあげたが、携帯端末81は、スマートフォンとは異なる型の携帯電話機、タブレット型端末装置、PDA(Personal Data Assistant)、またはポータブル無線機等の携帯可能なほどに小型の多機能端末であればよく、極めて小型のノート型パーソナルコンピュータを含む。”
と記載がありました。「専用の外れるメーター兼携帯端末」と「常用しているスマートフォン」では利便性が段違いですよね。


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”鞍乗型車両11は、フルカウルを備えたスポーツ型またはツアラー型の自動二輪車でもよく、オフロード型の自動二輪車でもよく、他の型の自動二輪車でもよく、スクータでもよい。また、鞍乗型車両11は鞍乗型の自動三輪車や四輪バギー車でもよく、鞍乗型の電動車両でもよい。さらに、本発明は、鞍乗型の水上バイクやスノーモービルにも適用可能である。”
上からバンディット1250S(マフラー左出なので違う?)、ジクサー、アドレス110(?)でしょうか。
上記の様な簡単な情報だけだとしても、携帯端末に自動で記録されるとなると凄く便利なような。ツーリングとか、日々のメンテナンスに役立ちそう。
データはブルートゥースや、パケット通信、USBケーブル等でパソコンに移したりも可能とか。

他にも色々と出来そうで…
”携帯端末81を鞍乗型車両11から取り外して事業所内に持ち込むことができる。そして、利用者または管理者は、例えば事業所内に置かれたパーソナルコンピュータ94に携帯端末81を接続し、携帯端末81からパーソナルコンピュータ94へ履歴情報を送信することができる。”
事業所というと、ディーラーって事でしょうか?
これってバイクが不調や不動になった時に、携帯電話だけをディーラーに持って行って、原因究明が出来る事もあるって事ですよね?
めっちゃ便利な気がする。ユーザーにもディーラーにもありがたい。色々と手間が省けそう。

ドライブレコーダにもなるので、乗ってる人や管理者(バイク便とかのですね)にも便利だよって記載もありました。確かに。

フローチャートもありまして
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メインキーで電源オン→蓋開く→端末セット→蓋閉める→ID照合→エンジン始動可能って感じですね。
携帯端末をセットする1手間が増えます。
エンジン停止後は普通に携帯端末を外して、蓋を閉めるだけですね。
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画面の切り替えは停止時にしか操作できない仕組みです。安全性のためかな?
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スマートフォンをメーターにしちゃえばいいじゃん!って結構多くの人が考えた事あると思いますが、すでに実現?してるところがありまして…

こちら電動レーサーの韋駄天でおなじみのTEAMMIRAIさんの動画。
OB-LINKをつかって、Androidスマートフォンをメーターにしてるみたい。OB-LINKがそもそもそういう事が出来る物です。

こちらのOB-LINKですけど、OBDに接続してデータを出してますので、ほとんどのデータが見られるっぽいです。
スズキの今回の特許とやってることは大体同じかもですね。

今回の特許見てて思ったことですが…
  • スマートフォンと本体側のソフトのバージョンの問題
  • Android用、iphone用、普通のメーターの3種のモデルが必要になりそう
  • 他のOS(windows mobile等)はどうすればいいのか
  • スマホをマウントする部分が大きくなりそう(ファブレット等も対応にするのであれば)
  • 携帯電話を紛失したらめっちゃ面倒くさそう
  • 夏場等は熱で携帯電話がシャットアウトしそう
  • ディーラーで携帯電話を渡すのはちょっと抵抗ある…
って感じでしょうか?素人的にはこういう事思いました。
ハードでもソフトでも問題ありそうですよね。

色々と問題ありそうですので、恐らくは極一部のモデル(例えば電動バイク、隼等のフラッグシップの特別仕様モデル等)に使われる技術でしょうね。実現するかは謎ですけども。
というか、恐らくですがここ数年で実用化されることは無いと思います。

そんな感じですけど、実現すると面白そうですね。
今時は成人してれば大体の人はスマートフォン持ってる時代ですので、細かい問題をクリアすれば意外と実現できそうですかね?

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